昔、大工さんが
自分が建てた家の小屋裏に大切な大工道具である墨つぼをそっと納めておく・・・という風習があったそうです
。
それは、地域ごとに納めるものがちょっと違ったりしますが、当時の施主様と大工の棟梁の名前などが書かれたものと一緒に添えられていました。
当時はプレカットも電動工具もない、全て大工さんの手仕事による作業だったのですから、一つの家が出来上がった時には精魂込めたその作品に対する誇りや情など、何かしら記念に残していきたかったのかもしれません
。
ずっとこの家を守っていくというその気持ちを大事な大工道具の中に込めて、ささやかなお守りとしておいていったのかもしれません
。
そんな心意気だけは現代にも継いでいきたい・・・との思いから、ある先輩からヒントを得て始めたのが
桑原建設流「手形式」です
。
ただし、主役はうちのシャイで恥ずかしがり屋の大工さんではなくてお施主様になっていただきます
(笑)
当日は、
家族皆が集まって天井の梁に力強く手形を押してサインしていきます。
その後、天井を張ってしまえば隠れてしまうんですけどね・・・
。
そうですね~、うちは全戸長期優良住宅仕様なので、そう簡単には建替えしないかもしれませんが・・・。
ひ孫の代辺りでひょっとしたら天井をめくるような機会があるかもしれません。
そんな時に「あっ!なんか、ご先祖様のサインが出てきた~!!
」と、子孫の方々に
ほっこりした気持ちになっていただけたら・・・「
しめしめ」なのです。